雄勝のこと

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、石巻市雄勝町は壊滅的な被害を受けました。多くの人々が犠牲になり、建物の8割が流出や全壊といった大惨事でした。新しい街並み再生までの道のりは長いものの、美しい自然、人の笑顔、生活の営みといった雄勝の姿は心のなかに残っています。みなさんの励ましや支援に感謝しつつ、私たちは大好きなこの街で力強く歩み出しています。豊かな姿を取り戻しつつある雄勝にどうぞおいでください。

海の幸

山の養分をたっぷり含んだ湧水が流れる雄勝は、美しいリアス式海岸と海の幸に恵まれたところです。盛んだったホタテや牡蠣などの養殖やウニやアワビ、鮭やホヤなどの水揚げ量も戻ってきました。

硯(すずり)

雄勝硯は、室町時代より名硯として賞美され、以来、600年の歴史と伝統を誇り、昔ながらの手作りの製法によって、工人の腕と呼吸で丹念に彫り上げられています。2012年に復元された東京駅の屋根には、雄勝産の天然スレートが使用されています。


美しい自然

雄勝町は、山々の深い緑とコバルトブルーの大海原に囲まれた、風光明媚な景勝地です。リアス式海岸の絶景、白銀崎、峠崎、国の天然記念物の八景島、硯上山など行楽スポットもたくさんあります。

郷土芸能

「雄勝法印神楽」は、ときに優雅にときに勇壮に舞う独特の古風さを残しています。「おめつき」は毎年1月24日に行われる火伏せの祭りで、地狂言の即興劇も行われるめずらしいお祭りです。それぞれ国指定、県指定の無形文化財に指定されています。